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【施工】コンクリートひび割れの種類と対策

コンクリートは引張り強度が圧縮強度の1/10であり、非常にひび割れが多く発生しやすい材料です。

 

 

ひび割れには6種類あります。

 

乾燥収縮によるひび割れ

コンクリートの乾燥による収縮歪みがコンクリートの引張り強度を超えた場合に発生する。

 

【対策】

  1. 単位水量の低減、乾燥収縮の小さいコンクリートを使用
  2. 乾燥を防ぐための養生を実施
  3. 膨張剤や収縮低減剤を使用
  4. ひび割れ誘発目地を入れる

 

熱応力によるひび割れ

構造物の一部が加熱や冷却によって、温度差による熱応力によって発生する。

 

【対策】

  1. ひび割れ誘発目地・鉄筋補強によって抑制
  2. 受熱による温度差が発生しないように設計

 

セメントの水和熱によるひび割れ

水和熱による温度上昇によって、表面と内部の温度差部よる内部拘束と既設コンクリートによる外部拘束により発生する。

 

【対策】

  1. コンクリートの練り上り温度を低くする。
  2. 温度上昇の低い材料の使用・調合
  3. 温度上昇を抑えた打ち込み計画
  4. 型枠の時期を遅くする
  5. ひび割れ誘発目地

 

プラスチックひび割れ・沈降によるひび割れ

ブリーディングによる歪みと上表面からの水分蒸発によって発生する。

 

【対策】

  1. 沈下・ブリーディングの少ないコンクリートを使用
  2. 打設後初期の乾燥収縮を防ぐ養生

 

 

たわみによるひび割れ

床スラブなど水平部材に過大なたわみが生じた時に発生する。

 

【対策】

  1. 設計時:必要な鉄筋量、部材の形状、寸法を確保
  2. 施工時:配筋検査、支保工撤去、載荷時の強度確認の徹底
  3. 竣工時:経年による材質の劣化を生じないものを選定

 

 

外力によって伴う変形によるひび割れ

構造物に支保工の沈下、不同沈下、構造物の移動、回転など外力によって生じた場合に発生。

 

  1. 設計、施工を適切に実施
  2. 経年による材質の劣化を生じないものを選定

 

 

 

今日も勉強になりました!!