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【補修】【施工】コンクリート打放し仕上げ外壁の改修

 

コンクリート部分の改修工法として2種類あります。

  1. ひび割れ部の改修
  2. 欠損部の改修

ひび割れ

◆下地・欠損部について

・欠損部周辺の脆弱部については、ハンマーなどで軽く叩き除去し、欠損部の状態を確認。

・下地部分は、ワイヤーブラシ等で、ケレン、汚れ、、埃などを除去。

・部分的に露出している鉄筋などは錆を除去し、防錆処理を行う。

 

 

1.ひび割れ部の改修

◆樹脂注入工法(ひび割れ幅0.2~1.0mm程度)

低・中粘度のエポキシ樹脂を注入する工法。

・注入方法は、自動式、手動式、機械式がある。

・手動式の場合、垂直方向のひび割れは下から順次行う。

・自動式の場合、注入完了後は注入機をつけたまま養生する

 

◆Uカットシール材充填工法(ひび割れ幅1.0mm以上、挙動のあるひび割れ)

シーリングを用いて充填する工法。

 

(共通処理)

・電動カッター等を用いて幅10mm程度、深さ10~15mm程度に溝を設ける。

・溝内部に付着している不純物は除去し、プライマーを塗る。

 

(シーリング用材料を充填する場合)

・幅が1.0mmを超え、挙動する部分へ。

・シール充填後、表面から3~5mm程度はポリマーセメントにて施工。

 

(可とう性エポキシ樹脂を充填する場合)

・ひび割れ幅0.2~1.0mm程度の挙動する部分、幅1.0mmを超え挙動しない部分。

・表面まで充填する。

 

 

2.欠損部の改修

 

◆エポキシ樹脂モルタルを充填する場合

・比較的深い大きな欠損部に適用

・ハンマー等で脆弱部分を除去し、プライマーを塗る。

・プライマーの粘着力があるうちに充填し、表面を金鏝で加圧しながら平滑に仕上げる。

・仕上げ後は、夏期15時間以上、冬期24時間以上養生する。

 

◆ポリマーセメントモルタルを充填する場合

・軽微な剥がれや比較的浅い部分に適用

・最大の塗り厚さは30mm程度以下

・剥がれ状況によっては、1~3層に分けて充填する。

・各層の塗り厚は7mm程度とし、表面を金鏝で加圧しながら平滑に仕上げる。



 

今日も勉強になりました!!